NPO法人 だっことおんぶの研究所

災害から赤ちゃんを守る 災害から赤ちゃんを守る

防災は一にも二にも
「備え」です

一般的な防災講座では大人の備えや大人の避難(生活)については触れますが、乳児や幼児を対象にした情報は案外すくないものです。乳児や幼児がいる家庭はそれぞれ大人とは別の備えが必要になります。

しかしすべての防災グッズを普段から完璧に揃えておくのは困難ですし、無駄もでます。普段から使用しているものを流用や転用できるものは工夫して使いましょう。

逃げる編

逃げるのに役立つものを紹介します。

首のすわらない乳児

バスタオル、トートバッグ
混乱した状況の中で首のすわらない赤ちゃんを連れて逃げるのは容易ではありません。被災した状態のエリアをベビーカーで逃げることはできません。また津波等から逃げる場合は渋滞すると身動きがとれない車は使わないほうが良いと言われています。

首がすわらない赤ちゃんはバスタオルにくるんでトートバッグに入れます。赤ちゃんに対してバッグが深い(大きい)なら、嵩あげするために下にバスタオルやおむつをどんどん入れます。
緊急時なので赤ちゃんは顔だけだして呼吸していることが確認できるならどんな入り方でもとりあえず良いのです。
そのバッグを肩からさげ、一方の腕で抱えるようにして逃げて下さい。
お母さん(お父さん)の背中が空きますので、リュックタイプのものはしょうことができます。

首すわり後から十分歩けない乳児、幼児

ベビーカーは使えません。ベビーカーではがれきの中を動けないからです。
だっこかおんぶ、できればおんぶがいいでしょう。だっこの場合は両手が空くことが条件ですが、お母さん(お父さん)が転ぶと赤ちゃんも怪我をしますので気をつけましょう。
普段から密着するタイプのだっこひもやおんぶひもを使用されていると良いのですがいかがでしょうか。
密着しないぶらさがるタイプはひどく揺れるから疲れるし急いでいる時には危ないことも多いのです。

しっかり歩ける子

このような場合でも人手があるならおんぶしていった方が無難です。
転んだり早く走れない、体力が続かないこともあります。

閉じ込められた!

このような時に欲しいものは

  1. ひかり
  2. 外部と通信できるもの
  3. 音を出すもの

ですね。1のひかりと2については携帯電話で対応できます。
先の東日本大震災(名称仮定)では携帯電話の通話も携帯のメールも非常に繋がりにくい状況が続いたとうことですが、ツイッターなどは比較的通じたエリアが多かったようです。
しかしながら充電ができない状況では携帯電話を光源として使い続けるのは考えものです。

100円ショップで買えるLEDの懐中電灯は小さい上に電球のものにくらべて長時間使えるのでお勧めです。余裕があれば本格的な小さめのライトを携帯しておくことが望ましいですね。

3の音が出るものですが、笛がお勧めです。
小学校の入学祝いに防犯グッズとして配られることも多い笛ですが、災害時に使えるのは少ない呼吸(息)でもちゃんと音が出て、少々のことではつぶれたり壊れたりすることのないものです。
当研究所のお勧めの笛をshopで紹介しています。
笛を持っていないならば、大声を出し続けるよりも瓦礫や石をひろって音がでるところ(金属等)に打ち付けて所在を知らせましょう。声がかれてしまってはいざという時に困ります。

番外編)さらし、ナイフまたはハサミ

さらしは有能な便利グッズです。紐にもなり、三角巾がわりに、おんぶひもだっこひも、おむつや生理の吸収体、ガーゼがわりなど七変化します。
ニューヨークでテロに遭遇した友人は『逃げる人が波になってベビーカーにいる子どもが人波に飲まれそうで怖かった』と言っていました。そのような時も自分と子どもを結んでおくひもやロープがわりのものがあるといいですね。 しかし、さらしは一反が約9~10メートルと長いので、そのままでは使いづらいです。それらを切るナイフやハサミのようなものも一緒に持っているとたいへん便利に使えます。

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