
特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所は2010年2月に誕生しました。昨今、日本における子育てをめぐる環境はめまぐるしい変化をとげています。便利な育児用品が次々と売り出されていくなか、古くから当たり前のように行われてきた親が乳児をベビーウェアリングする(抱っこやおんぶする)時間は、着実に減っています。
抱っこやおんぶをして子育てをすることは、顔を近づけ、接触する時間になります。これは、人類が古くから行ってきた育児行動であり、人間が他者との社会を形成していく上で絶対的必要となる基本的信頼感を育むこともできる大切な行為です。基本的信頼感の獲得が不十分な子どもが大人になったときに、様々な問題を引き起こすことは否定できない事実なのです。
また、抱っこやおんぶが適切にできると、親子ともに身体負担が軽減され、育児がらくになることでしょう。
特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所では、ベビーウェアリングの大切さを社会に広め、その研究を進めていくことは、一人でも多くの子どもが健全に、幸せに成長していき、子どもやその親だけでなく、社会全般の人々の平和で幸福な社会づくりにも貢献していくことができると確信しています。