抱っことおんぶの豆知識
抱っこをするときには、赤ちゃんの自然な姿勢を保った状態で抱っこしましょう。素手の抱っこが親子ともに自然な姿勢でできるようになると、抱っこひもも使いやすくなりますし、親御さんの身体への負担が軽くなります。もちろん、赤ちゃんもらくな状態で過ごすことができるので、成長にもよいでしょう。
たて抱き(コアラ抱っこ)
だっことおんぶの研究所では新生児からたて方向に抱くことをお勧めしています。たて抱きは赤ちゃんの自然な姿勢が保ちやすく、抱く人にとっても負担が少ない抱っこができます。
赤ちゃんの体格が小さくて、M字開脚になりにくい時期には、股関節がとじないように注意しましょう。体格が小さい時期は踵が開きにくいことがあります。その時期は横抱きでも構いません。→横抱き
素手のたて抱き チェックポイント
- 赤ちゃんのおでこまたは頭頂にキスができる高さになっているか(Kissing Position, Kissable)
- 赤ちゃんの股関節がM字に開脚しているか
- 赤ちゃんのおしりより膝が上に位置しているか(膝が持ち上がっている状態)
- 赤ちゃんの首がしっかり支えられているか
- 赤ちゃんの体や顔が抱いている人の体に寄り添っているか
- 赤ちゃんの気道や口を塞いでいないか
- 左右対称か
<素手の抱っこ(たて抱き)のお勧めできない抱き方の例>
横抱き(ふんわり、浮き輪抱っこ)
横抱きの場合は、腕で浮き輪を作るようにして抱っこします。太ももと膝が開き、膝が前方に突き出るようにします。踵はくっついていても構いません。抱っこする人は手を胸の前に添えるようにしましょう。抱っこする人は背筋を伸ばして、少し胸を張るように意識すると楽に抱っこができます。うつむいた姿勢になると、体重が上半身にかかってくるので重く感じるでしょう。
<素手の抱っこ、横抱き(ふんわり、浮き輪抱っこ)の例>
素手の横抱き チェックポイント
- 赤ちゃんの股関節がM字に開脚しているか(特に大人の身体側の膝が伸びやすいので注意)
- 赤ちゃんの背中が緩やかなCカーブになっているか
- 赤ちゃんがお母さんの体に寄り添っているか
- 赤ちゃんの体が左右対称になっているか
<素手の抱っこ(横抱き)のお勧めできない抱き方の例>